NOTEとは
SAPが出してくれてるアップデートパッチ的なものと機能についての解説等が記載されているもの(KBA)が存在する。
標準の不具合があった場合、その不具合を解消できるNOTEが既に存在している可能性が高い。
以下のURLからNOTEの検索が可能(S-USER IDが必要)
https://support.sap.com/ja/index.html
☆Chromeなどの機能で日本語に翻訳すると修正内容を読み間違えてしまうことがある。
できる限りページ翻訳などは使わずに読もう。
あらかじめNOTE番号が分かっている場合、検索窓に入力することで検索可能。
NOTE番号がわからない場合でも、SAP上で表示されているメッセージ番号や機能のトランザクション、使用しているテーブルなどで検索が可能だ。
NOTEの中身について
記載されている内容は以下のようなイメージ
・Symptom
適用する系のNOTEであればどのような現象が起きている場合にそのNOTEを適用するか記載されている
・Environment
その現象が発生するバージョン等の情報
・Reproducing the Issue
その現象の再現方法
・Cause
その現象が発生する原因
・Resolution
解決方法
・Keywords
おそらく検索に引っ掛けるためのキーワード
・Software Components
適用するタイプの場合存在
SAPのソフトウェアコンポーネントがここに記載のものと一致している場合、適用が必要となる
ソフトウェアコンポーネントはいくつか確認方法があるが、
トランザクションコード:SPAM>Packege LEVELで確認が可能
・Corrections
適用するタイプの場合存在
そのNOTEを適用することによって変更が加えられる場所が記載されている
NOTEが既に適用されているのか自信がなくなったらここの内容がSAP上に羽井佐れテイルか確認すれば確実だ。
・Prerequisites
適用するタイプの場合かつ対象が存在する場合に出てくる
前提NOTEとよく呼ばれるものが記載されている。
ここもソフトウェアコンポーネントが一致するものは適用する必要があり、このページのNOTE適用にあたっての前提となるので、前提NOTEがすべて適用されてからこのページのNOTEを適用する。
・Manual Activities
NOTE適用だけでは解決できないものについてはこの部分に記載。
NOTE適用によって作成されたプログラムを実行するように記載されていたり、テキストエレメントを登録するように記載されていたり、ただ確認するだけで良かったりなど記載内容は多岐に渡る。
自動翻訳等にかけてしまうとわかりにくい表現があったりするため、可能な限り英語で読む方が良いだろう。
・Support Packages
ここに記載されているサポートパッケージにはそのNOTEが含まれている。
そのため、ソフトウェアコンポーネントが一致していてもサポートパッケージで既に適用されている場合はNOTEの適用は不要となる。
Correctionsについて
Correctionsをクリックした先には以下のようなタブがそれぞれ存在する。
・Validity Details of Correction
そのNOTEが含まれるサポートパッケージをソフトウェアコンポーネントごとに表示
・TADIR Entries
そのNOTEで変更を加える対象について記載されている。
TADIR Entry
ざっくりと変更する対象を記載(プログラムのソースを変更する場合、プログラムIDまで記載)
Object Description
細かく変更する対象を記載(プログラムのソースを変更する場合、プログラムのソースを変更することまで記載)
この部分はオブジェクトタイプで記載されている。
・Code Changes
そのNOTEで変更されるソースコードが記載されている。
・Prerequisites
前提NOTEがある場合、前提NOTEが記載されている。
Support Packagesについて
NOTEより規模の大きい、アップデートパッチのようなイメージ。
NOTEに記載されているリンクからサポートパッケージについてのページにジャンプすることが可能。
基本的に同じような名前の場合は数字が大きい方が新しい。
また、特定のサポートパッケージのみ適用することはできないため、現状のサポートパッケージ以前のサポートパッケージは適用されているものと考えて問題ない。
サポートパッケージもトランザクションコード:SPAMから確認することが可能だ。
オブジェクトタイプについて
オブジェクトタイプ(とオブジェクトグループ)には以下のようなものが存在する。
※ABAPやNOTE適用で使用するものを抜粋しているので記載されていないオブジェクトタイプも存在する。
オブジェクトタイプの意味が分かると更新対象を確認するときにあたりをつけやすくなる。
例えばREPSであればABAPソースコードなのでSE38/SE80、CLASであればクラスなのでSE24 というイメージで確認しに行くべき場所が分かりやすくなる。
・オブジェクトグループ
R3TR | 大きいオブジェクトグループ |
LIMU | 大きいオブジェクトの下位グループ |
LANG | 翻訳 |
・オブジェクトタイプ
REPS | ABAPソースコード |
REPT | ABAPテキスト |
DYNP | Dynpro |
FUNC | 汎用モジュール |
DOMD | ドメイン定義 |
DTED | データエレメント定義 |
TABD | テーブル定義 |
TABT | 技術テーブル属性 |
TTYD | テーブルデータ型定義 |
CLAS | クラス |
CLSD | クラス定義 |
CINC | ローカルクラス |
CPRI | 専用セクション |
CPRO | 保護セクション |
CPUB | 共有セクション |
CPAK | パッケージエリア |
INTF | インターフェース |
TYPD | データが他グループ |
METH | メソッド |
MESS | メッセージ |
MSAD | メッセージクラス |
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