私物のPCにトライアル版のABAP環境を構築したのでその手順(2020年時点)
以下のサイトを参考に行いました
- ◇事前準備
- ◇Serverをインストールする仮想環境の作成
- ・ダウンロードしたVertualBoxを実行してインストールする
- ・VertualBox起動後、「新規」ボタンを押下し以下の項目を設定し次へ
- ・仮想環境のメモリサイズの設定
- ・仮想環境のハードディスクの設定
- ・作成するハードディスクのファイルタイプ
- ・ハードディスクのサイズの種類
- ・ファイルの場所とサイズ
- ・設定した通り作成されていることを確認し、仮想マシンを起動する
- ・起動ハードディスクの選択
- ・マウスが使えないためキーボードでInstllationを選択エンターキー押下
- ・インストールが始まる
- ・チェックボックスは初期値のままNext押下
- ・Next押下
- ・Desktop with GNOMEを選択し、Next押下
- ・時刻設定のため国・地域を設定
- ・openSUSEで使用するユーザを作成
- ・すぐにはインストールせず、下までスクロールする
- ・Securityの設定を以下の通り確認
- ・再度Install押下
- ・VertualBoxで設定を変更する
- ・共有フォルダーの設定
- ・共有フォルダーの設定
- ・共有フォルダーが作成できていたらOKを押下
- ・いったん仮想マシンの電源をオフする
- ・仮想マシンの電源を再度オンにする
- ・Boot from Hard Diskを選択しエンターキー押下
- ・openSUSE Leap 15.1を選択しエンターキー押下
- ・Activities押下
- ・Softwareを押下しOnline Updateを押下する
- ・再度Softwareを押下しOnlineUpdateを押下
- ・Activities押下
- ・Firewallの設定を変更する
- ・VertualBoxの仮想ドライブから仮想ディスクを削除する
- ・仮想マシンをいったん電源オフする
- ・マシンを起動
- ・インストール成功後、仮想マシンの設定を変更する
- ・GUIのインストール
- ・GUIを起動 接続先を追加する
- ・以下の内容を入力する
- ・WindowsのHostsファイルを更新する
- ・インストールしたSAPのサーバーを起動する
- ・クライアント:000にユーザー:SAP*でログイン
- ・Hardware Key を確認
- ・以下のURLからHardware Keyを使ってLicense Keyを取得する
◇事前準備
・必要空き容量:100GB以上(今回は500GB使用)
・メモリ8GB以上(16GBのPCで実施しました)
・SAPのユーザ(P-userでもOK) ユーザ作成方法は以下のリンク参照
①以下のURLよりVirtualBoxのインストーラをダウンロード
今回はWindows上で仮想環境を作るため、Windowsホストをダウンロード
②以下のURLよりopenSUSEのインストーラをダウンロード
ネットワークイメージだとうまくいかなかったのでDVDイメージをダウンロードする
③以下のURLよりSAPのTrial環境のインストーラをダウンロード
・検索ボックスに「7.52」と入力して出てきたファイルをすべてダウンロードする
(SAP NetWeaver AS ABAP Developer Edition 7.52 SP04のPart1~11)
・検索ボックスに「ASE License」と入力し
SAP NetWeaver AS ABAP Developer Edition 7.52 SP02 SAP ASE Demo License
をダウンロード
◇Serverをインストールする仮想環境の作成
・ダウンロードしたVertualBoxを実行してインストールする
・VertualBox起動後、「新規」ボタンを押下し以下の項目を設定し次へ
名前:任意の名称 仮想環境の名前になる
マシンフォルダー:仮想環境の保存先 できれば空き容量の多いとこ
タイプ:Linux
バージョン:openSUSE(64-bit)
・仮想環境のメモリサイズの設定
8GBで作成したときにサーバーインストールに失敗したため9GB設定
・仮想環境のハードディスクの設定
仮想ハードディスクを作成するを選択する
・作成するハードディスクのファイルタイプ
VHD(Vertual Hard Disk)を選択する
・ハードディスクのサイズの種類
可変サイズを選択する
・ファイルの場所とサイズ
仮想ハードディスクの保存先とサイズを設定
100GBで足りると書いてあったが念のため500GBとした
・設定した通り作成されていることを確認し、仮想マシンを起動する
・起動ハードディスクの選択
この段階ではLinux(openSUSE)はインストールされていない
事前にダウンロードしたopenSUSEインストール用の.isoファイルを指定する
作成を押下し、.isoファイルを選択
起動ボタン押下
・マウスが使えないためキーボードでInstllationを選択エンターキー押下
・インストールが始まる
・チェックボックスは初期値のままNext押下
・Next押下
・Desktop with GNOMEを選択し、Next押下
・時刻設定のため国・地域を設定
・openSUSEで使用するユーザを作成
User’s Full Name:任意の名称
Username:任意の名称
Pasword:任意のパスワード
☑Use this password for system administrator
☑Automatic Login
Next押下
・すぐにはインストールせず、下までスクロールする
・Securityの設定を以下の通り確認
Firewall will be enabled→disable
SSH service will be disabled→enable
上記確認後、Install押下
・再度Install押下
・VertualBoxで設定を変更する
・共有フォルダーの設定
この設定をすることで普段使っている端末と仮想マシンで同じフォルダを扱えるようになる
共有フォルダーを押下しファイルに+がついているアイコンを押下
・共有フォルダーの設定
以下の通り設定する
フォルダーのパス:共有フォルダーにしたいフォルダのパス
フォルダー名:仮想マシン上でのフォルダ名
□読み込み専用
☑自動マウント
☑永続化する
※共有するフォルダにはダウンロードしておいたSAPのインストーラを解凍して格納する
・共有フォルダーが作成できていたらOKを押下
・いったん仮想マシンの電源をオフする
・仮想マシンの電源を再度オンにする
・Boot from Hard Diskを選択しエンターキー押下
・openSUSE Leap 15.1を選択しエンターキー押下
・Activities押下
検索ボックスに「y」を入力し、表示された「YaST」を選択
パスワードを聞かれた場合、openSUSEインストール時に設定したパスワードを入力
・Softwareを押下しOnline Updateを押下する
検索ボックスに「uuidd」と入力しSearch
出力されたuuiddにチェックを付けてAcceptを押下
Continueを押下
Finishを押下
・再度Softwareを押下しOnlineUpdateを押下
検索ボックスにnanoと入力しSearch
出力されたnanoにチェックを入れてAccept押下
もともと入っている場合は何も起こらない
・Activities押下
検索ボックスに「x」を入力し、XTermを選択
XTermでsudo service uuidd start と入力しエンターキー押下
Password for rootが出てきたらopenSUSEインストール時に決めたパスワードを入力し
エンターキーを押下
rpm -qa | grep libaio と入力しエンターキー押下
sudo nano /etc/hostname と入力しエンターキー押下
画面が変わって現在のHostnameが出力される
このHostnameを次の値に変更する
vhcalnplci
入力後、Ctrlキー+Oで保存しCtrlキー+Xで終了する
sudo cat /etc/hostname と入力しエンターキー押下
変更後のHostnameが表示されることを確認
sudo rcnetwork restartと入力しエンターキーを押下
hostname と入力しエンターキー押下
変更後のHostnameが表示されることを確認
ip addr と入力しエンターキーを押下
IPアドレスを確認する(真ん中らへんの inet~~ の部分)
確認後、sudo nano /etc/hosts と入力しエンターキー押下
次の内容を127.0.0.1 localhostの次の行に加える
10.0.2.15 vhcalnpli.dummy.nodomain vhcalnpli
入力後、Ctrlキー+Oで保存し、Ctrlキー+Xで終了する
Activitiesを押下
検索ボックスに「y」を入力、YaSTを選択
パスワードを聞かれた場合openSUSEインストール時に設定したパスワードを入力
Software押下、Network Settingsを押下
Hostname/DNSタブを選択
Set Hostname via DHCPを「no」に変更する
変更後、「OK」押下
Warningが出力されてもとりあえず「OK」を押下
・Firewallの設定を変更する
Security and Users 押下、Firewall押下
Service ConfigurationのCurrent Statusがinactive(=無効)となっていれば問題なし
・VertualBoxの仮想ドライブから仮想ディスクを削除する
(openSUSEのインストール.isoが存在したままなので削除する)
仮想ドライブ削除後、openSUSE上でデバイス>Guest Additions CDイメージの挿入を選択
Runを押下
パスワードを求められるのでopenSUSEインストール時に設定したパスワードを入力
入力後、Authenticateを押下
少し待った後にPress Return to close this window
のメッセージが出てきたらエンターキー押下
・仮想マシンをいったん電源オフする
・マシンを起動
openSUSE Leap 15.1を選択しエンターキー押下
Activitiesを押下
検索ボックスに「x」を入力、XTermを選択
※詳細なスクリーンショットは撮り忘れ…
↑を参考に下記のコマンドを実行
sudo zypper refresh と入力しエンターキー押下
sudo zypper install gcc make perl kernel-devel dkms と入力しエンターキー押下
Continue?が出てきたら「y」を入力しエンターキー押下
sudo -i と入力しエンターキー押下
password for rootには
openSUSEインストール時に設定したパスワードを入力しエンターキー押下
Hostnameが表示されるようになればOK
cd /media/sf_s4installer(cd /media/sf_共有フォルダ名)と入力しエンターキー押下
chmod +x install.sh と入力しエンターキー押下
./install.sh と入力しエンターキー押下
・Instalation of NPL successful というメッセージが出力されればインストール成功!!
・インストール成功後、仮想マシンの設定を変更する
ネットワーク>高度>ポートフォワーディングで以下の通り設定を追加
・GUIのインストール
普段使っている方のパソコンにGUIをインストールする
SAPからダウンロードしたファイルを解凍した中の
client>SAPGUI4Windows>
BD_NW_7.0_Presentation_7.50_Comp.2_>
PRES1>GUI>WINDOWS>
Win32の中のSetupAll.exeを管理者として実行する
SAP GUI for Windows 7.50(Compilation 2)を選択しNext押下
Nextを押下
Closeを押下
・GUIを起動 接続先を追加する
追加>新規アイテム
「次画面」を押下
・以下の内容を入力する
内容説明:任意の内容
アプリケーションサーバ:127.0.0.1
インスタンス番号:00
システムID:NPL
入力後、完了を押下
・WindowsのHostsファイルを更新する
Cドライブ>Windows>System32>drivers>etc
にある「hosts」を変更する
変更するにはメモ帳などを管理者として実行し、メモ帳からhostsファイルを開く
追加する内容は次の通り
127.0.0.1 localhost
・インストールしたSAPのサーバーを起動する
XTermで su npladm と入力してエンターキーを押下
パスワード入力後、 startsap all と入力しエンターキーを押下
接続できることを確認
・クライアント:000にユーザー:SAP*でログイン
初期パスワードはDown1oad
トランザクションコード:SLICENSE を実行
・Hardware Key を確認
・以下のURLからHardware Keyを使ってLicense Keyを取得する
NPL-SAP NetWeaver 7.x(Sybase ASE)を選択
指名、メールアドレス、Hardware Keyを入力
規約に同意しLicense Keyを取得する
取得したLicense KeyをSAPに登録
登録できたことをSAP上で確認
クライアント:001にデフォルトで用意されている開発用ユーザ
「DEVELOPER」を使用してログイン
初期パスワードはDown1oad
プログラムを作成・実行できることを確認
サーバの電源を落とすときはXTermで
su npladm と入力してエンターキー押下
stopsap と入力してエンターキー押下
で停止させることが可能
少しいじってみた感じだと使用できない機能はかなりありそうですが
ABAPを書くという点では問題なさそうでした。
コメント